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アレ系 「春季限定ポコ・ア・ポコ」クリアーq('-'* [アレ系]

メーカーはハニカム文庫です。

初買いメーカーでちょっと不安だったのだけど、プレイ後の読後感が良かったです。

ミドルプライスのゲームで、かなり絞った感じは受けたけど、
手堅くコンパクトにまとめた物語に好感が持てました。

各ヒロインもそれぞれ個性があり、それがまた嫌味が無いので 三人とも好きになれました。
ただ、先輩キャラは…システム的に無理と作中でメタな会話がありました。その辺は残念。

■ここが良かった■
☆ヒロイン全員が可愛くて、それぞれの個性の持ち味を生かした掛け合いが楽しかったです。
☆珍しく、変な要素の無い王道展開は清々しいものですね。
☆キャラの動きが細かく表現されていて、この辺も好感。
☆システム周りが良くて満足しています。

■ここがイマイチ■
★終盤に無理やり山場を作ろうとしてる印象が強かったです。
★先輩も攻略したかったです・゚・(ノД`)・゚・
★演奏の出来、不出来はBGMとして音を作って、表現して欲しかったです。

OHPのストーリー紹介に、今作の鍵となる人物の説明が書かれていないので
一応、伏せておくけれど、この辺はまぁ、プレイすればすぐに分かるので隠す必要もないかな。

とにかく今作はその人物の存在が大きく影を落としていて、
なかなか前へと進めなくなった登場人物たちの物語になります。

そんな折に主人公の特待生剥奪騒ぎがあり、辞めてしまった音楽をもう一度、
春季限定だけど復活という中で、少しずつ止まっていた時計の針が動き始めるというもの。

基本的には立ち直りの物語というか、過去と向き合い、前に進んでいく物語なので
特にこれといった 突飛な物語展開はなく、最近では珍しい?王道展開かなと思いました。

冒頭こそ、周囲に促されても なかなかやる気を出さない主人公にイライラしたのだけど、
その主人公が決意し、練習を再開し、序盤の見せ場でカルテットで演奏したときは
音楽を文章として読んだだけだけど、四人の熱意が伝わってきて、良い展開だなと感心しました。

その後も、ちょこちょこと問題が起こったりと右往左往したけれど、
最後はきっちりとエンディングでまとめられていて良かったです。

ただ、桜ルートだけはちょっとイマイチで、新しい自分の音と向き合う話だったのに
いつの間にやら話がズレて、繋がらないままエンディングに向かった印象が強くてイマイチでした。
この辺、ちょっと補間というか説明不足なんじゃないかなと思ったり。

中途の妨害工作を受けたり、動画投稿サイトに練習風景をアップしたりとかは
今時風の志向で面白かったのに残念です。

一方で藍ルートと夏海ルートではエンディングへのつなぎが最高でしたv(`∀´v)
この両者のエンディングは甲乙つけがたいですねv(`∀´v)

一方は家の、家族の、父との関係の修復。
もう一方は、この物語のネックになっている「登場しない人物」に対する想いの整理。

トゥルーエンド的なものがないので、一つの話の中にすべてが丸く収まるようなものはないのだけど
父親との確執はいずれ時間が経てば解けると思うので、やはりこのゲーム的には
夏海とのエンディングを見せたかったのでしょうね。

エピローグでの寝そべった会話のシーンが凄く良かったです。
ここは変に音声が無い演出で、それがまたいい味を出していたと思います。

前にブログで名言集で書いたとおり、夢や非現実な場面では、
声は聞こえるが音は聴こえないという法則的なものがあるからです。

よって何を会話したかは「理解」できるが、音声は聞こえなかったという演出が
現実との距離感を感じられて、物語の最後で完全に吹っ切れて 前に進めたんだなと受け止めました。
過去にできたんだなと。

物語以外の点では、システム周りが凄く良いですねv(`∀´v)

フルスクリーンへの処理も軽いし、メッセージログのページで
会話文のところをクリックするとジャンプして戻ることも出来るし。

他、ミドルプライスのゲームなのでCG枚数も、それ相応の枚数なんだけど
キャラの会話に合わせて、立ち絵で細かく表情や動きを再現しているのも好感が持てます。
喋りながらセリフが最後の方になると「ふふんっ」と得意げに目をつぶったり とか、とにかく細かい。

さて、そんな良い所が多い今作なのだけど、やっぱりイマイチなところもあるもので。

一番気になったのは、終盤に無理やり山場を作ろうしたかのような展開が引っかかりました。
さんざん、小さな山はあったので、もう良いんじゃないかなと思うんだけどね。

エンディングへのラストスパートで大問題発生は、起承転結の転で重要だとは思うけど
アレシーンも三回こなしたりして、順風満帆な後にそれが起こるから、違和感があります。

また、桜と夏海の両者は、最後が揃わないというような似たような感じなので
余計に取ってつけた感が強かったです。この辺、もう少し すんなり終わらせても
良かったんじゃないかなと思いました。

最後にやっぱり音楽への取り組みで見つめ直す物語なので、見せ場の演奏シーン用に
BGMは色々なバージョンを用意して欲しかったです。

BGMとして、まだ上手く合わせられない不協和音バージョンとか、
上手く四人が揃った完璧バージョンとか。
桜ルート用とか夏海ルート用に微妙に音のタイミングを変えるとかさ。

贅沢といえば贅沢だけど、せっかく演奏を前面に持ってきている物語展開なので
この辺に作り手側のコダワリが欲しかったです。

■まとめ■
ミドルプライスの値段相応で、安定した良作という印象です。

ヒロイン同士の掛け合いも面白く、個性が足を引っ張らないという
キャラ付け、バランス取りは意外と珍しいです。三ヒロインとも嫌味なく、好きになれました。

先輩は…攻略できないのが勿体無い><
ナチュラルっぽい関西弁を堪能したかったのに(;´Д`)ハァハァ

物語的には夏海ルートの最後、エピローグでの会話は 全部やり遂げたという
読後感が爽快でスッキリしました。…時々、ちょっかいを出してたのには笑っちゃいましたがq(`∀´q)

銀の刻のコロナが延期したので、急遽 購入予定に入れたのだけどアタリでした。
…最初、おやつのタイトルかと思ってたのは内緒だぜ( ´∀`)
まぁでも、そのタイトルのおかげで興味を惹かれたワケでもあるんだけどね。

春季限定ポコ・ア・ポコ

春季限定ポコ・ア・ポコ

  • 出版社/メーカー: ALcotハニカム
  • メディア: DVD-ROM


■オマケ■
今作は立ち絵に凝っているようで、かなり細かい表情が表現できるようになっているようですな。

本編の個別ルートでは終盤の展開だけはイマイチだったけど、今作いち押しキャラの桜。
一桜の立ち絵鑑賞.jpg
あ~もう~可愛いなぁ( p´∀`)q
この笑顔や、ヘッドホンを掛けてる姿がキュートです( p´∀`)q

立ち絵がCG一枚絵レベルの綺麗な塗りですよ(;´Д`)ハァハァ
ミドルプライスで一枚絵の枚数制限があるのか、立ち絵に頑張っていたように思えます。

↑の画面は立ち絵を鑑賞できるモード。
いつもはこういうオマケモードは気にならないのだけど、今作は全キャラ表情豊かだったので
見てるだけで楽しくなってきます( p´∀`)q

藍のポーズ03、表情14の目がウルウルも楽しいですね。
本編での使われ方を思い出すたびに笑いがこみ上げてくるぜq(`∀´q)

てか、藍、すごいね、この妹キャラは(;´Д`)ハァハァ
ビジュアルとはかけ離れた太いセリフ回ししたり、緩急があって良かったです。

藍と桜は聞いたことがない声優さんだったけど、これからは注目していこうと思います('-'*
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