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「BBC EARTH ワイルド・チャイナ」観ました。 [BBC EARTH シリーズ]

最初に。
今作も「ガンジス」と同じく日本語音声は無しで、字幕のみになっております(;´Д`)p

まぁ、だからといって内容を不当に悪い評価するつもりはないのだけど、
やっぱり日本語ナレーションがあった方が より良く評価されたのに残念だなと思うばかりです。

さて、今回のワイルド・チャイナなのだけど、国土が広いことは分かってはいても
これほどまでに様々な自然の姿を併せ持つ地域はそうそうないでしょうなv(`∀´v)

最近の中国と聞くと、軍拡やら毒入り事件やら きな臭い話ばかりで
嫌な印象が強かったのだけど、このワイルド・チャイナを見てみると
近代化で発展した都市部の様子ばかりが伝えられている近年のニュースの一方で
昔ながらの景色も色濃く残る場面が多くて安心しました。

変わっていくものもあるけれど、変わらないものもある。
あまり知られていなかった中国の自然を「発見」できる内容になっていますv(`∀´v)

本編はディスク2枚で 3エピソードずつ、計6エピソードで構成されています。
各エピソード60分程度で、タイトルは以下の通り。

エピソード1 「大自然に抱かれて」
エピソード2 「シャングリラ」
エピソード3 「チベット」
エピソード4 「万里の長城を越えて」
エピソード5 「パンダの住む地」
エピソード6 「変化のうねり」


■エピソード1 の見所■
最初に飛び込んでくる、水を張った棚田の姿は素晴らしい農村の映像ですねq(`∀´q)
近年の発展は目覚しいけれど、機械が入れないような大陸深部の山がちな地形では
昔ながらの支え合いと共同作業が今も続いていて見ていてホッとする場面です。

もちろん少数民族を取材したものであり、ここだけが映像用に特別なのかもしれないけどねq(`∀´;q)

次に有名な石林の登場ですq('-'*
これほど石灰岩が侵食された大規模な地形は世界でも類を見ないので観光スポットになってて
自然が生んだ石林の形は古来より空想思索の的になっているのも分かりますなぁ( ´∀`)

他、洞窟探検のシーンなんかも。
これ、メイキング映像であったんだけど、洞窟内はやっぱり暗いので照明を持っていかないと
ダメということで発電機を運びながら撮影したり、また一方で暗い洞窟の中なのに
照明で明るくしすぎて「洞窟」というイメージを壊してしまうのを防ぐために光量の調整に苦心したりと
色々と語っていました。素直になるほどなと思ったぜq(`∀´;q)

洞窟を抜けるとレアな黒い猿の映像があるのだけど、猿が木登り上手なのは当然として
岩壁をサクサクとロッククライミングして進む姿はひじょうに珍しいですねv(`∀´v)
洞窟自体も入り口がめっちゃ大きく開いていて、そこからサイクロプスが現れてもおかしくないくらいだ。

あと昔、どこかのTV番組で観た事がある気がする「洞窟内にある村」の姿は圧巻ですね(;´Д`)ハァハァ
映像を見ているだけで、何だかワクワクしてきますv(`∀´v)

世界初の映像という「漁をするコウモリ」も珍しいですね。


■エピソード2の見所■
シャングリラ(楽園)ということで中国の雲南省(南西地域)が中心で、
まずは豊かな雨がもたらす植生に驚かされました。

険しい地形で、急流のために橋を掛けられない川を、向こう岸まで引っ張ったワイヤーを
滑車を使って渡っている姿が面白いですねv(`∀´v)

まぁ、それだけなら何かのアトラクションでもあるのだろうけど、一つ見所なのは、
購入した家畜なども一緒にロープで縛り付けてワイヤーロープを滑り降りる映像です。
これには思わず「うわぁあ」と声が出ちゃいましたよ('-'*

次に中国といえば竹も有名だけど、その竹の中の空洞の中に巣を作る
タケコウモリも珍しいですね。20匹くらいギュウギュウ詰めになってました( ´∀`)
また最小クラスの哺乳類だそうで、巣穴の入り口は鉛筆より小さくて
天敵の蛇も中に入ってこれないそうです。

他、竹に関することではタケネズミというのがいて、ほぼ竹のみを食べて一生を
地中で過ごすような生態らしい。…まぁ、確かにあれだけ竹が生えてたら
それに適応しようとする生物も出てきますよね(;´Д`)ハァハァ

そして次に現れるのが密林の中をうごめく巨体。アジアゾウですよv(`∀´v)
普通、ゾウというとアフリカゾウで、サバンナっていうイメージがあるけど
密林の中で生活してる姿を見るのは初めてで新鮮でした。


■エピソード3の見所■
個人的にこのワイルドチャイナで一番 興味深い内容のエピソードでした('-'*

チベットと聞いて思い浮かぶのは4000m超えの高地で厳しい環境ってのとチベット仏教。
それ以外はあまり印象が無かったのだけど、荒涼とした大地にも自然の営みはあり
高地に適応した動物達や、氷河湖、内海などなど、観ていて興味深いものが多かったですv(`∀´v)

温泉とオンセンヘビというのも珍しいですねq(`∀´;q)
インド亜大陸が衝突して地熱があるのは分かるけど、まさかこんな4500mもの高い場所に
温泉があるというのは驚きです。

高地といえば空気が薄いのはもちろんで、通常の動物だと少し動くのすら呼吸がしんどいのに
5000m超えの場所にレイヨウの仲間、チベットレイヨウが居るのには驚きました(;´Д`)ハァハァハァ

彼らは血液中の赤血球が人間の2倍だそうで、薄い空気の中でも走り回ってました。
ほんとこんな荒涼とした高地にも適応した動物がいるのに驚きの連続です(;´Д`)ハァハァ


■エピソード4の見所■
万里の長城ということで、長城の東端から西端、さらにはその先までを辿る映像です。
万里の長城というのはよく象徴としては見かけるのだけど、これだけじっくりと
様々な顔をもつ長城の姿を見たのは初めてです。

長城外の厳しい冬の様子、花が咲き乱れる春、広がる草原から
次第に緑が枯れた、渇いた土地になっていく姿は大陸の広さが分かって良いですね。

あと長城と一口でいっても地面に建ってるわけで、場所が変われば周囲の環境も
当然 変化していくのだけど、長城だけは変わらずに続いている。
ただ雨が降らないような場所にある長城は土を固めただけみたいな
簡素なものだったりと、長城にも質とか色々と違いがあるのが観れて面白いですq(`∀´;q)

長城の西端には大きな砦があり、ここが終点だそうです。
これ以降は砂漠が続いてるから作る必要がなかったんでしょうな。

他、シルクについての解説やオアシスなどが続き、荒涼とした風景の中で
「五彩湾」という不思議な場所が現れました。実際に映像で観ないと分かりにくいけれど
不思議というのが最も適当な言葉かなと思いました('-'*


■エピソード5の見所■
中国といえばやはりパンダの話題は避けられないということで、パンダ特集です('-'*

…と思いきや、パンダの前に中国で古来から続く伝統と、自然との関わり方を
中心に語られていました。伝統や自然との関わり方と密接に関係するということで
野生動物や中国を代表する動物であるパンダを取り扱っているという感じです。

で、変わり行く現代と、そんな中でも変わらないものもあるという流れで
14:12~からパンダの登場です( ´∀`)ノ

私は天邪鬼な性格なので、パンダv(`∀´v) パンダv(`∀´v) と周囲が褒めてると
「別に言うほどでもないじゃん(´-`)」って感じで捻くれた態度を取ってしまうのだけど
これだけじっくりとパンダの動いている姿を観ると、やっぱり納得しちゃいましたね。

パンダ、可愛い( p´∀`)q と。

寒くても通常の熊のように冬眠できないために食べ続ける必要があるとか。
竹はまぁ、見た目からも分かるように栄養価が低いのでたくさん食べるのは大変そう。

あと、笹を食べやすいように第六の指があり、器用に葉巻の形に巻いて食べてるのが面白いです。
ただ、ペロリ('-'* としてるだけじゃなく、効率よく食べるために工夫しているのを初めて知りました。

他、野生パンダとしては初めての求愛行動の様子を映像に納めたという点も見逃せないですな。
可愛いパンダが、鬼になった瞬間を垣間見たぜ(;´Д`)ハァハァ

最後の方はさすがにパンダだけだと時間が足りないのか自然の様子が続きました。
その中で世界遺産にも登録されているという「九寨溝(きゅうさいこう)」の景色は素晴らしいです。
目が覚めるほどの景色、景観。桃源郷と言われるの頷けますな( p´∀`)q

こんな素晴らしい場所に家を建てて、毎日移ろい行く季節を楽しみたい~と思う一方で
多分、実際は家に篭ってPC前に座ってるんだなと想像しちゃったぜ('-'*


■エピソード6の見所■
付属の紙の簡単な説明にあるように、ここでは内陸ではなく沿岸部の野生動物と
現代中国が直面している問題などに迫った感じで展開。

沿岸部ということで渡り鳥が立ち寄る水辺や干潟が多かったです。
その中でも異彩だったのが蛇島でしょうかq(`∀´;q)

6000年前の海面の上昇で この島に取り残されたマムシが
渡り鳥が立ち寄る数週間のチャンスを糧にして生きてる様子を観てビックリ。
なんと鳥が止まりそうな枝に待ち伏せしているのですよ。

木の上の枝の先っちょにじっと動かずに擬態してパクリ('-'*
失敗したシーンがあったのは面白いです。
そしてその時の口を大きく開いて 牙が剥き出しになった姿はやっぱりマムシだなと思いました。

あと、もちろん蛇なので獲物は丸呑みするのだけど、鳥のくちばしが刺さらないように
上手に向きを変えて飲み込んでる工夫が新鮮でした。

他、伝統的な茶作りや、リアル ジャンク船を見れて個人的には興味深かったですv(`∀´v)

最後に、中国というと環境破壊の権化だと思っていたのだけど
意外と環境保護活動もしてるんだなと初めて知りました。


まとめとして この「ワイルド・チャイナ」は、今まで伝聞や憶測でしか分からなかった
中国の美しい自然や動物達、自然との関わりを 6エピソードそれぞれ60分近くにわたり
じっくりと観れたのがとても良かったですv(`∀´v)

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray


字幕だということで避けずに、万人に観てもらいたいものですv(`∀´v)

■付録■
本ブログでのBBC EARTH シリーズの感想ページ目次。

グレートネイチャー 1 http://aumays.blog.so-net.ne.jp/2010-06-05
グレートネイチャー 2~6  http://aumays.blog.so-net.ne.jp/2010-06-07
サウス・パシフィック http://aumays.blog.so-net.ne.jp/2010-08-07
ガンジス http://aumays.blog.so-net.ne.jp/2010-07-19
イエローストーン http://aumays.blog.so-net.ne.jp/2010-08-11
ワイルド・チャイナ http://aumays.blog.so-net.ne.jp/2010-09-04
ライフ 1~5 http://aumays.blog.so-net.ne.jp/2010-09-19
ライフ 6~10 http://aumays.blog.so-net.ne.jp/2010-10-06
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