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Blu-ray 「さよならの朝に約束の花をかざろう」を観ましたv(`∀´v) [徒然と]

前々から何となく気になっていたタイトル。ネタバレありです。

映画館でやっていた時は知らなくて、なんとなくアマゾンでブルーレイを物色していたら
目に付いて、あらすじ読んだだけで、購入を決意。PVすら観ていないという(;´Д`)ハァハァ

それだけで即決するくらい、あらすじとキービジュアルだけで惹かれましたね。

ちなみに観る前は、拾った子供が成長して恋愛関係になり、自分を守るために
戦争に参加して、最期を迎えるのを見送るのかなと想像していたのだけど、
そんな単純な話では無かったです( p´∀`)q 良い意味で予想の遥か上を行きましたね。

まぁ、まずはPVでも。

PVは色々とあるのだけど、このPVが一番、今作のテーマが凝縮されている気がする。

ブルーレイ自体は10月末には届いていたのだけど、やっとこさ時間を作って視聴しました。
観た感想としては、よく 2時間で独自ファンタジーの世界観を構築して、親子愛を描いたなぁと驚きました。

親子愛といっても普通の親子愛ではなくて、拾った赤ん坊で、それを育てていくというもの。

それなら育ての親、義母?ってだけになるのだけど、もう一つ大きな要素としてあるのが
主人公は「イオフルの民」と呼ばれるエルフのような長寿の種族で、設定では
15歳くらいで外見の成長が止まってしまい、若々しい姿のまま数百年を生きるというもの。

もちろん精神的には年齢を重ねる事になるので、外見からは窺い知れないような
雰囲気なんかは出てくる(長老なんかそうですね)んだけど、物語のキーパーソンになる
主人公達3人の幼馴染たちは文字通り15歳くらいになったばかりの少年少女で、
若かったり未熟だったりするんだけど、人の世界に否応無く関わる事になり成長していくというもの。

主人公はその中で子供を育て、ある人は子供を産み、ある人は過去を取り戻す事に奔走するのだけど
時間は後戻りできないように三人の幼馴染たちがそれぞれ経験する壮絶な人生を歩んでいくと。

メインはもちろん主人公なので、他二人の幼馴染の詳しい描写は無いのだけど、
色々と垣間見えるものはあるので、その辺は描写を削った事で想像の余地があって考えてしまいますね。

主人公は偶然出会った農場の一家に支えてもらいながら赤子を育て始めるのだけど、
赤子が幼児、少年へと成長していく過程で 子ども側の主人公に対する認識が変化していくのが
見て取れて興味深いですね。

最初は優しく綺麗で、自分のために何でもしてくれる人。そういう人を母親という存在だと思っていた。

それが成長とともに自分の母が普通の存在ではないと気づき始め、外見上の年齢が逆転する頃には
異性として意識し始める思春期と、何でもしてくれる主人公に対する反抗期がダブルパンチで襲い
このまま一緒に居られないと考えるまで至り、別れを切り出すところはくるものがありましたね・゚・(ノД`)・゚・

実の親子でも思春期というのは難しい時期なのに、それが義理の親子関係で、
しかも母の外見が自分と同じくらいの美しい少女と一緒に生活するとなると、
良い匂いがするだろうし、たぶん隙もあって無防備なところも見せているかもしれないので
意識しちゃうでしょうね(;´Д`)ハァハァ

別れてからは劇中で時間が空くのだけど、その空白の時間でしっかり成長している姿は良かったですね。
親離れ子離れとは簡単にいうけれど、ちゃんと精神的に自立して結婚して、子供も生まれそうで、
そこに至るまでの兵隊としての生活、連帯意識なんかも育っていて、成長が見られましたね。

落城時に感謝の言葉を述べるくだりも良かったです。ひとりの大人として成長したわが子を見て、
それが決定打となって主人公は去ってしまう選択肢は見ていて悲しかったです。
わが子が家庭を持って地に足をつけた生活基盤を築いているのに、自分のような異端な存在が
近くに残れば、その幸せを壊してしまうかもしれないしね・゚・(ノД`)・゚・

ラストシーンも凄かったです。普通に生きていたら、親は子より先に逝くのだけど、
主人公は長寿の種族なのでその逆で、子が先に逝くのは避けられない展開なのは
早い段階で明示されていたとはいえ、やはりどうしても愛しい存在と別れるというのは辛いですね・゚・(ノД`)・゚・

もちろん辛いだけではなくて、幸せだった記憶もあるので、
この先も主人公は強く生きていけるのだけど演出がもう、もう、・゚・(ノД`)・゚・

「いってらっしゃいエリアル。晩御飯までには帰ってくるんだよ。」

もう、このセリフが・゚・(ノД`)・゚・
色々な感情がないまぜになった、この声優さんの声音の演技には震えました。

すべてを観終わったと、二日間くらいはずっとこのアニメ映画の事が頭から離れなくて
なかなか夜も眠れませんでした(;´Д`A

ずっと考えてしまって、考え込んでしまって。

でも、悩まされたのは主人公とわが子との関係じゃなくて、その他の幼馴染二人の気持ちを
追えない部分があったから、どう解釈すれば良いか考察していたからだけど(;´Д`)ハァハァ


クリムに関しては恋人の奪還に生涯を掛けることになるんだけど、最初は仲間達と一緒に計画して
実行していくんだよね。仲間達というのは当然同じ出身、同じ種族の男たちで、
それが恋人に拒否されたり、仲間達が殺されて1人になった事で、奪還から復讐に舵を切ったところから
色々と狂い始めた感じですね。

過去ばかりに目を向けて、今を見れなかったので拒否されたりしたのだろうけど、
劇中では描かれていないだけで、里が襲撃に遭った時に、広場に集められたみんなが
どんな目に遭っていたのかを想像すると、それもしょうがないかもしれないと思うようになりました。

クリムと一緒に行動していた他の仲間たちの行動原理もそう思うようになりました。
実際問題、いくら同胞とはいえ、クリムの恋人の奪還のために命を掛けてまで行動を共にするまでの
決意に至らしめる何かがあったんだろうなと考えてしまいます。(抵抗するものは虐殺命令されてたし)

でも、マキア拘束だけは理解できないかな。
幽閉して孤独感を味合わせるというのはまぁ、同じ苦しみを体験させたいとして理解するとして、
それを隣国の王城で幽閉するというのが理解できないところです。

伝説のイオルフの民の政治利用を断罪するというような大義名分を作り出すのは良いとして、
その一方で同じイオフルの民であるマキアを、その城内で幽閉するのはどういうこと?

毛染めした部分が足に付きそうなくらい長期間、精神病棟みたいな白部屋に入れていたようだけど
周囲にどういう説明をしていたかが気になります。それとも捕らえたあと、内緒で監禁幽閉していた?

その点だけが、未だにしっくりこない感じです。


レイリアに関しては、元々 はつらつとして自由な性根だったのに、身柄が押さえられた事で
精神的にも抑圧されて、最終的には顔も思い出せない我が娘との再会だけを生きる糧として
過ごしていたのだけど、最後のシーンではその執着心が自分だけの独りよがりだったこと、
親が居なくても子は育つということを悟って、自分のことを忘れるように言ったんじゃないかと推測。

その前のシーンで娘が、これからの生活が激変するというのは、元々、期待はずれだと
疎んじられてきた自分だけど、今度は虜囚の身になって生涯 異端の血が入った存在と
言われ続けることを覚悟していたところで、イオルフの存在、血の事は忘れて
1人の人間として生きていきなさいという彼女の、母なりの最後の励ましでもあったのではと考えています。

「私は跳べる」というのも、恨みや孤独感などで自分の心を雁字搦めにしていたけれど、
心持ちさえ変えれば、そもそも自分の心は自分だけのもので、何者にも縛られない、
自分は自分の思うようにするという意味なんじゃないかと思いました。

考察したといえるほどの内容ではないけれど、大体はこんなところです。

謎に思える部分はあったのだけど、主人公マキアと、子エリアルの関係性だけに着目すれば
筋は通っているので、その二人の関係性の変化、愛情を描ききったといえば、問題ない内容でしたね。

クリム、レイリアに関しては劇中で描写されていない部分が大きいため
想像、考察するしかないのだけど、まぁ、2日間ほど悩んで、私の中では
こんな感じの結論に至ったので、これで良しとします( p´∀`)q

いやはや良いアニメ映画でした。

さよならの朝に約束の花をかざろう (特装限定版) [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: バンダイナムコアーツ
  • メディア: Blu-ray



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