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アレ系 「バルドスカイゼロ」クリアー('-'* [アレ系]

メーカーは戯画です。

バルドスカイからのスピンオフで、時系列的には前の話を取り上げた今作。
戦闘パートも3D化された意欲作で、3ヒロインクリアに40時間程度掛かりました。

(バルドスカイ本編の感想記事はこちら。Dive1Dive2

物語自体のボリュームはそこそこあったのだけど、今作はこのシナリオが曲者で
ヒロインのルートに入った後のシリアス展開がとにかく面白くなかったです(;´Д`)

特に最終ルート?のフランに至っては、真相を知ると「くそったれ!」とか「ちくしょう」というような
言葉を使ってしまうくらい不愉快な展開になりました。

もう少し話自体もシンプルな作りにして、仲間たちと熱情とともに戦場を駆け抜ける
群像劇にでもしてくれた方が良かったのにというのが率直な感想です。


■ここが良かった!■
☆最初は本編の絵師と違うので違和感があったが、表情豊かなキャラを見てると気にならなくなった。
☆口の悪い連中の集まる傭兵部隊の様子が描かれているのが面白かったです。
☆特にシゼル少佐のカモられっぷりが凄くて、清清しいですね( ´∀`)
☆中佐との酒盛りでの談笑が楽しかったです。
☆3D化された戦闘パートが思ったより良く出来ていて意外だった。(普通のアレゲーレベルではない)

■ここがイマイチ■
★共通ルートは面白かったが、ヒロイン個別ルートに入ってからのシリアス展開が面白くなかった。
★中佐がお気に入りだったので、ヒロインルートでの扱いが気に入らなかった。
★結局、謎が謎のままに終わってしまい消化不良な気分になった。続編でも出るのでしょうか。
★クリアしても、達成感や到達感がなく、徒労感だけが残った。


バルドスカイ「ゼロ」が発表された段階で一番気にしたのは、なんで本編の絵師を
使わないのかというのが大きな疑問で、激しい違和感を覚えたのだけど、ゼロの絵自体には
すぐに馴染めました。というか、この人の絵の方が表情豊かで楽しいですね( p´∀`)q

最序盤。この立ち絵を見た瞬間、この絵師が好きになりました\(^o^)/
バルドスカイゼロ ヒロインの顔2.jpg

思えば最初に出会ったときから、顔を見る前から「残念っていわれたことないか?」みたいなことを
言われている彼女だけど、姿だけ見ると本当に良いところのお嬢さんに見える容姿と
とんでもない口の悪さのギャップが面白いですね( p´∀`)q

彼女の制服の着こなしの反応では、こんな会話も。
咲良についてあれこれ.jpg

今作はこんな感じで、フェンリルの独立機動分隊のスコールの隊長である
グッドマン中佐と主人公エドワードの会話も凄く面白かったです( p´∀`)q

というかこのゲームの会話のやり取りの大部分は、この二人の煽りあったり
はぐらかしたり、酒や女の話で盛り上がったりが面白く、ワクワクしながら話の流れを眺めていました。
何気に 中佐と主人公が対面で酒を飲んでいる一枚絵が好きです( p´∀`)q

アレゲーでここまで好き放題、酒や女の話をふざけた感じを交えつつ
真面目?に話をしていたゲームは知らないです。

部隊内での賭け事も面白いですね。バルドスカイ本編にも登場するシゼル少佐の
カモられっぷりが楽しいです。この人、こんな一面を持っていたのかと笑っちゃいますよ( ´∀`)

物語のところどころで、下士官と同レベルで本気の賭けゲーム勝負をしている様子が楽しいです。

こんな感じで共通ルートは面白いのだけど、ヒロイン個別ルートに入ると
急にシリアス展開になって、しかも話の内容がグダグダで、もう少し中身を整理して
物語を作ってほしいなと思いました。

正直なところ、咲良ルートを一番最初にやったんだけど、最後の方は何をやっていたか
「覚えてない」くらい、グダグダでした。演出が下手なのか、まとめきれていないのか、
作った設定に縛られすぎてキャラを動かしにくくなったのか。

色々と理由はあるとは思うんだけど、これといって記憶に残るエンディングがなかったです。
唯一、ケイだけは平和なエンディングでまとまりがあったとは思うけれど、それでも道中は
よく分からない演出があったりして、釈然としないところもありました。

一番しっくりこないというか、一番不愉快な物語展開になったのが、最終ルート?的な
フランのルートで、最後の最後で、その種明かしのような場面でリアルで「( ゚д゚)ポカーン」としてしまい
一気にこのゲームにウンザリしてしまいました。

正体不明の力を扱う敵の真相を追っていき、捜査が進むことで色々な技術が出てきたりするのは
いいんだけど、それが真相だと、これまでの数十時間 培ってきた時間がすごく裏切られた印象があって
ひじょうに「面白くない」話になってしまい、一気に醒めてしまいました。

この衝撃は、スターオーシャン3以来の久々の徒労感ですよ(;´Д`)

戦闘パートの方は、初めての3D化でそこそこ上手に作れていた分、
シナリオが足を引っ張ったという印象です。

戦闘パートでは記憶喪失状態から始まるので、使える武器が少なくて
地味になりがちだったのだけど、兵器が成長して強化されたり
ブーストゲージが増えてシュミクラムの挙動がよくなってくると面白くなってきましたv(`∀´v)

3D化されているので立体の概念が強く出ていて、高所から狙い撃ちしてくる砲台が配置されてたり
地面と水平に撃ちだされる弾丸をジャンプで回避したりと、立体感をうまく使ったのが新しかったです。

兵器の種類によっては斜め上の標的を狙えるもの、ジャンプ移動ホバリング中に
斜め下の地面の標的に向かって撃てる武器があり、ただ見た目が派手で強力な武器を
使えばいいだけでない兵器選択の妙があったのも良かったです。

個人的にはMVPの武器は「ライフル」ですかね( ´∀`)y-~~

超高速で撃ちだされる弾丸は回避が難しくて、しかも高さ補正もあるので狙い撃ちしやすいし、
敵を引き連れて下がりながら撃つと、貫通効果もあるのでまとめてダメージを与えられる点も良かったです。
威力自体も高威力で使いやすいしね。

他、今作では防御兵器がないようなので、敵の弾丸を相殺できる
サブマシンガンや炸裂弾なんかもよく使いました( p´∀`)q

ちょっと狭い場所におびき寄せて、炸裂弾を打ち込んだところへサーチダッシュして
インボーバーを密集場所にばら撒くとか色々やっていました。

戦闘自体のハマり度は、バルドスカイ本編ほどまではいかなかったのだけど
初めての3D化で、よくここまで作れたなというのが正直な感想です。
これ以上はやっぱり作りこみ次第というところでしょうか。

最後に、このゲーム、3ヒロインルートをクリアしても、謎が謎のままになっている部分があり、
消化不良な気分になりました。ゼロの続編でも出すつもりなのでしょうか。
それとも謎を投げっぱなしなのかな?

ゼロの続編があったとして、それで未解決の謎が解けるのは良いのだけど、
SAS内で無双している正体不明の敵の真相を知っていると、「もうゼロの物語は結構」と
考えてしまって、あまりテンションが上がらないです(;´Д`)


■まとめ■
戦闘パートが3D化されて、どうなることかと思っていたのだけど普通に遊べるレベルで面白かったです。
原画も変更になっているけれど、こちらの方が表情豊かで味のある絵になってて良いですね。

シナリオ的には共通パート中は、傭兵部隊内の口の悪いやり取りが多くて新鮮でした。
アレゲー的にはこういう風な、男も女もズケズケとものをいうような会話はなかなか無いし。
(男女が一緒にシャワールームに入っても気にしない。主人公を勃たせようと女士官たちが煽るなど)

ただ、肝心のヒロインの個別ルートに分岐してしまうと、グダグダなシリアス展開でイマイチでした。
というか毎回なぜ、登場人物で死人が出るのかがイマイチでした。

シリアス展開で悲壮感を出すために、死者を出せばよいと思っているような気がしてならなかったです。

「ランナー」と自他共に呼ばれている主人公なのだから、シナリオもそれに沿う形で
熱情とともに、気に入らない存在を スコール分隊が総力を挙げて
ぶっとばすような痛快な話にして欲しかったです。

どうしてもバルドスカイ本編のスピンオフということで、あちら側の雰囲気に引っ張られたというか
設定にがんじがらめにされたような気がしてならないです。

バルドスカイ ゼロ 初回版

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  • 出版社/メーカー: 戯画
  • メディア: DVD-ROM


本編はこちら。
Dive1とDive2の連作で、FD的なDiveXもあります。

BALDRSKY Dive1 新装版

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  • 出版社/メーカー: 戯画
  • メディア: DVD-ROM


Dive1 + Dive2 はゲームを統合できるので、未プレイの人はぜひセットで。
(だいたい1+2で200時間くらいのプレイ時間)

BALDRSKY Dive2 新装版

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  • 出版社/メーカー: 戯画
  • メディア: DVD-ROM



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