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アレ系 「平グモちゃん -戦国下克上物語-」クリアーv(`∀´v) [アレ系]

メーカーはライアーソフトです。

戦国時代の梟雄として有名な松永久秀という人物に焦点を当てた一代記。
ゲームのビジュアル的な印象や茶器の名前から取ったヒロインという構成は
一見、ふざけているかのようで実はしっかりした物語になっていて
読み物としては本当に良く出来ているなぁと感心しました。

一方でゲーム上での問題点もちらほら。
システムが分かりづらく、分岐が複雑だったため物語に集中できなかった点も。


■ここが良かった■
☆松永久秀の立身出世を体験できて面白かった。
☆フィクションだとは分かっていても、イキイキした登場人物に惹かれました。

■ここがイマイチ■
★絵巻物の閲覧システムは見栄えは良いが、分岐が分かりづらく面倒だった。
★アレゲーである意味がないほど、アレが薄かった。

さて、今作は松永久秀という人物を描いた物語で、プレイ当初はこんなにちゃんとした
物語になるとは思ってもいませんでした(;´Д`)ハァハァ

だって、体験版をプレイした時はシナリオ達成率がガンガン上がって行ってたので
製品版もこんな調子で話を端折っていたりして短いだろうなと思っていました。

( '-').oO(でも、歴史モノで面白そうな題材だったので購入は決定していた)

ところがフタを開けてみると、終わらない終わらないq(`∀´;q)

冒頭に書いたとおり松永久秀の一代記で、立身出世の最初から描いたものになっていて
本当に最初の最初から丁寧に書かれているのが凄く良かったです。

特に登場人物の面々とのやり取りは、フィクションだとは頭で理解していても
その性格付けやイキイキしたやり取りは本当に往時の様子を描いたかのように錯覚できるほどで
これは良く出来た小説を読んでいるかのようでしたv(`∀´v)

兄貴分の道さん、弟の長頼に始まり、三好家当主の長慶、その兄弟…
将軍様に織田信長に…数えられないほど多数の歴史上の人物が登場して面白かったです。

今作をプレイしていて一番面白かったのは、三好家の活動と
それに久秀がどう関わっていたのかを体験できたのが良かったです。

三好長慶というとコーエーのSLGゲーム「信長の野望」で摂津方面を治めているのは
知ってはいるけれど、それがどういう経緯かはよく分からなかったし、
何故、国力も人材も豊富だったのに天下を取るまでは行かなかったのかも理解できませんでした。

それがこのゲームをプレイしてると、三好家は三好家で問題があり
畿内には昔からの旧勢力が根強く残っており、勢力伸張への足かせとなる問題が溢れいて
この辺はなるほどなぁと凄く感心しました。

ぶっちゃけ戦国時代の話は、どうしても信長中心の話が多くて、
将軍家がどうとか、畿内がどうとかいう話は一切無かったので、この辺のやり取りが
このゲームを通じて知る事が出来たのは本当に面白かったです。

実際に「信長の野望」というゲームだと、六角家なんて山奥の小勢力という印象しかなかったけど
史実では何度も将軍家の意向にそって暗闘したりと、活躍ぶりがハンパ無かったです(;´Д`)ハァハァ

旧勢力や三好家当主の長慶の限界もあって、勢力伸張の限界が描かれてはいるけれど
当然ゲームなので、選択肢によっては久秀が盛り上げたり、または足利幕府を再建したりと
その辺のゲームならではの史実とは違ったエンディングを迎えられる点も
これら歴史モノのゲームの醍醐味を味わえてよかったです。

そしてフィクションとは言え、信長とも懇意であり、信長が世に出る前に暗殺するというような
選択肢もあって、この辺もすごく面白かったです。

というか平グモちゃんの話をしてませんでしたねq(`∀´;q)
茶器の名前を冠したヒロインが登場して、平グモちゃんもその一人でメインヒロインです。

この平グモちゃんが一癖も二癖もある性格付けで、そのせいでこのゲームの第一印象が
いい加減っぽい印象になってしまうのだけど、そのぶっ飛んだ発言が逆に清涼剤にすら
感じるようになってしまうのは、私も平グモちゃんに毒されたからでしょうか?( ´∀`)y-~~

この平グモちゃんがメタな発言をしたり、歴史の節目の重要な局面で
ズバリと歴史を動かしかねないような助言をするのが面白いですね。

こういうのは歴史を知ってる人からすれば誰もが「こうすれば良かったのに」とか思う内容を突いていて
プレイヤーの心も煽りますねv(`∀´v)
信長をやっちゃおうよ っていうのも平グモちゃんだし(;´Д`)ハァハァ

平グモちゃんの将器ぶりが凄くて、選択肢の流れで久秀が亡くなったあとは、
後を継いだ平グモちゃんが天下を統一した話が多くあってこの辺もユニークで面白いなと思いました。

信長関係で面白いのは、久秀と秀吉との扱いに明確な温度差があるのが面白くて噴きましたw
久秀に関しては「オジキ殿~♪」という感じなのに、秀吉が相打ちを打ったとたん
「であるか」とか真顔で冷淡な態度を取る変化振りが凄まじかったです。

一般的な創作物だと信長と秀吉の関係は主従の繋がりが強く描かれているので
この平グモちゃん物語での扱いは本当に意外な関係を演出していて面白かったです。

他、久秀が大和を治める時に臣従する地元の土豪や大和衆なんかも SLGゲームだと
ただの凡武将という印象しかなかったけど、イキイキした描かれ方で人間味があって良かったです。

特に柳生石舟斎が面白くて、最初は生意気で嫌なヤツだったのに、ゲームが終わる頃には
一番好きなキャラになってて良かったです。改心してからの石舟斎のカッコ良さは異常(;´Д`)ハァハァ

こんな感じで歴史モノのユニークな読み物としては最高の出来だったのだけど、
ゲームのシステムは分岐が分かりづらくて苦労しました。

感想を書いている時点でのシナリオ達成率は98%で、未だにフルコンプには至っていない状況です汗

どこで分岐するのかは分かっていてもその条件が分かりづらく、
フラグ立てが原因なのか、国力の高低による問題なのか、久秀の心理状態によるものなのか…
この辺りをもう少し分かりやすいシステムにしてくれたらと残念でした(;´Д`)

特に後半の正史ルートへの入り方がよく分からずに、ずっと達成率75%程度から進まなくなって
自力クリアを諦めてネットで攻略情報を探しましたよ(;´Д`)ハァハァ

てか、ゲームで描かれる久秀という人物像からすると、後半の正史ルートの方が異端な印象で
違和感を強く感じたけれど、荒々しい感じは梟雄らしい感じがして、これはこれで良かったです。

最後にアレについては、アレゲーである意味がないほど淡白でした。
ここのメーカーのゲームはこれが初購入なんだけど、他のタイトルもこんな感じなのでしょうか。
ちょっとビックリしました。


■まとめ■
選択肢によっては商人として大成したり、三好家に婿入りして一門として勢力を伸張したり、
一国一城の主となって戦国時代の荒波に乗ったりして、フィクションだとは分かっていても
個性豊かな登場人物とのやり取りに一喜一憂したりなど、読み物として面白かったですv(`∀´v)

個人的にこのゲームをプレイして良かった点は、国を治めるには地元の国人衆の協力が不可欠で
国は一人の意思では動かない、動かせないという点が描かれているのが良かったです。

SLGゲームだと武将の能力値しか見ていないのだけど、こういう人と人との繋がりという
人間関係の根本を見ることが出来て良かったと思います。

ビジュアル的な面や、平グモちゃんの素っ頓狂な発言でイロモノ扱いされそうな今作だけど
是非にそういう偏見なしに、ユニークな松永久秀一代記という今作をプレイしてもらいたいものです。

平グモちゃん-戦国下克上物語-限定豪華版

平グモちゃん-戦国下克上物語-限定豪華版

  • 出版社/メーカー: Liar-Soft
  • メディア: DVD-ROM


■おまけ■
ゲームをプレイ中に松永久秀のwikiを調べてみると、本当にゲームでも
その歴史の流れをなぞっているのが分かって驚きました。

松永久秀wiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E6%B0%B8%E4%B9%85%E7%A7%80

そしてその歴史の流れに、よくこれだけフィクションを上手く取り入れて、
ゲームにしたなぁと感心しましたq(`∀´;q)

あと、正史ルート入り出来ないひとはこちらを参照。
http://www50.atwiki.jp/hiragumochan/pages/15.html

もう、コピペしちゃうけど、こんな感じで 私も正史ルート入り出来ました。

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266 :名無しさん@ピンキー:2012/08/02(木) 03:12:23.46 ID:V7X682MH0
歴史改変で有馬の道も評定からスタート
・やってしまうか
・引き合わせてみるか
・面倒だからやってしまえ
死角からの六角(評定)久ちゃんの方針は蓄財で内政3軍備3
盟友伊勢貞考の最期(評定)久ちゃんの方針は蓄財で内政1軍備3
シロアリまみれの大黒柱(評定)久ちゃんの方針は蓄財で内政2
・三好家に仕える……と言っておこう
目下の敵は三人衆(評定)久ちゃんの方針は内政で蓄財
足りない仲間、足りない力(評定)久ちゃんの方針は蓄財で内政3軍備5施し2
・いやいや、帰るんだ
・東大寺ごと焼いてくれよう

これで悪秀化して正史ルートに行く……はず

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