SSブログ

「玉掛け技能講習」を受けてきますた。 [徒然と]

「玉掛け」って言うのは、クレーンで荷を吊る時に、フックで引っ掛けたりワイヤーロープを
巻きつけて固定したりする作業の事で、今回受けた技能講習をクリアしないと
1t以上の重いやつをクレーンで扱えないという事です。

工場の作業では自分で荷にフックを掛けて、自分でホイストクレーンを操作して
物を動かすので、「玉掛け」と「クレーン特別講習」を受ける必要があります。

軽いものなら社内の特別教育とやらで大丈夫なんだけど、クレーン関連の事故は多いので
現場で働く人には全員受講という方針でしょうな。

というわけで今週、月・火・水曜日と三日間、頑張ってきますた(;´Д`)ハァハァ
ちなみに学科が二日、最終日は実技。学科・実技ともに試験があります。

講習の内容は行った人から難しい~難しい~とは聞いてはいたんだけど
実際にやってみると、精神的に消耗して本当に疲れました・゚・(ノД`)・゚・

内容は力学を勉強して、荷の重心の中りをつけたり、力の掛かり具合を理解したりなど。
特に荷の重心を見極めるのが重要で、そこにクレーンのフックを持ってこないと
吊り上げた時に傾くとか。最悪、荷崩れして非常に危険。

こういう危険があるので、わざわざ「玉掛け技能講習」というのがあるわけですd('-'*

学科では他に、荷に合ったワイヤーロープの巻き方や専用道具の紹介、法令。

さらに1本のワイヤーロープでどれだけの重さに耐えられるか、
2本のワイヤーロープを30°の角度で荷を吊った時は通常よりもワイヤーロープに
負担が掛かるので何mmのワイヤーロープが必要になるかの計算をしたり。

その辺は安全荷重表から求めたり、張力係数やモード係数を使って求めたりなど。

計算が必要と言えば、鋼を例に挙げると1㎥あたり7.8tで、
80cm×150cm×5cmの鋼の塊があるので、まず重さを計算して求めろというのがあって、
計算で言えば、0.8 × 1.5 × 0.05 × 7.8 = 0.468t ですなd('-'*

この場合はおおよそ470kgの重さで、これを2本のワイヤーロープで30°で吊る場合の
ワイヤーロープの太さを求めろって感じです。答えはテキストに書いてる安全荷重表から
6mmのワイヤーロープが0.570t までOKなので、それを選択みたいな。

学科二日間受けての試験は、講習中にテストに出るところを赤線でアンダーラインを引けと
教えてくれるので楽勝でした。まれに、ずっと寝てて再試験受けるような人もいるみたいですが汗

問題は実技試験です(;´Д`)ハァハァ
実技って聞くと荷物にワイヤーロープを巻きつけたり、動かす指示をするだけと思ってたのだけど、
最初にやったのは、試験用に用意された物体を目測で判断して重量を当てる事から始まりました。

次に、実習所内で重さ何tに対してどのワイヤーロープを使えばよいかという
問題を出されるので、それを計算機で計算してあとに、目算で10個くらい太さバラバラに
並べてあるワイヤーロープの中からどれが6mmかというのを選ぶ感じです。
親切に何mmかなどと書いてないので、目で見て大体の太さを判断します。

他にはこんな形に曲がった「━┓」土管の重心の位置はどこかを書くなどなど。

ちなみにこの土管の場合は右下に曲がってる分、見た目の真ん中よりも
やや右側に重心位置がズレます。

実技はそれが終わったら、指差し呼称や合図をしながらの玉掛けテストが始まります(;´Д`)ハァハァ

最初に対象物を言ってから、手を挙げてクレーンを呼んでから、重心位置に合わせて

フック位置よし!
玉掛け方法!
四本四点つり!
ワイヤが張る前に退避!
つり角度よし!
ワイヤの張りよし!
一人は降ろし場の準備と退避、一人は添えロープの用意!
退避!
荷の安定よし!
荷高よし!



まぁ、こんな感じで全部指差し呼称と合図、セリフを覚えて進めて行くわけです(;´Д`)ハァハァ

緊張で真っ白になって、セリフが出てこなかったり順番が違ったり、明らかにおかしな
動きをしてる人などがいたりで、こういう場所特有の空気で余計に疲れましたq(`∀´;q)

私は無事、補習や居残りもなく一発OKでクリア。
疲れたけれど、結構勉強になったかなとは思いました。

…ただ、私の工場ではワイヤーロープを「あだ巻き」したりなんかはしないんだよね(;´Д`A
せっかく勉強したのに、それを全く使えないのは勿体無いなぁ…。

作業効率アップのために、仕事で使う箱には専用のフックで吊れるように
取っ手が付いたものばかりだしねq(`∀´;q)
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。